wagahai ha nabe adearu
我輩は鍋である。たしか鍋だったと思う。はるか昔の姿は忘れてしまったが、かすかに残っている緑青が以前は銅を身にまとっていたことを思い出させてくれた。気がついたときには気のいい古道具屋の一番ボロボロの奴らが置かれる納屋にいた。自分の今の姿を見ることはできないが、銅はすっかりはげぼこぼこになり穴があいていることは容易に想像できた。我輩はそこで一日の大半を居眠りに費やし、静かに暮らしていた。ある日、チビであごのとがった女が我輩を手にとった。我輩はそのまま車に乗せられ、長い間揺られた。車から降ろされると、そこはまた古道具屋だった。ただ、風の温度が遠くまで来たことと知らせてくれた。 しばらくすると、店の周りが賑やかになった。一人のメガネをかけた男が我輩をじっと見つめ、手にとった。そして水を入れた。なんだか懐かしい気もちがした。それから一人の少女が野の草や花をそっと水に浮かべた。チビであごのとがった女とメガネの男は我輩をみて綺麗だといった。我輩は、その男に引き取られることになった。その男の連れがさっきの少女だと分かった時、我輩は我輩の心が少し明るくなるのを感じた。 チビであごのとがった女・・・・sovasova no sova 店主 メガネの男・・・・nanonn のnonn 少女・・・・nanonn の na
by maisvoila
| 2009-09-15 16:55
| 日記。
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